うちのチワワの意外な才能 -ハヤテ編ー
ナータン家が散歩から帰ってきたんで、
こんなに空も青いし、桜も綺麗に咲いてるんだから、
いざ!我が家も散歩へ!!
と歩き出したんだけど、
もうひとつのリードの先が・・・。
どんなに呼んでも、
女子会で噂話に花を咲かせねばならない、
と女子力の高いさくら(チワワ ♀ 6歳)は、
飼い主を全力で無視(あー、そうですか)。
私たちが居たほうは、花見ができるように空き地が広がってるんだけど、
道路を挟んだ反対側は、本当に桜の木がたくさんあって、
その桜の木で若干『薄暗い』くらい。
こんなにたくさんの桜の木が乱立してるとこは
私人生で初めてで、
さっきいたとこより、少し暗く、少し涼しいとこに、
たくさん咲いてる桜を、夢中でパシャパシャと撮り続ける。
と、「写真を撮ってる間は、ちゃんと待ってるのねぇ」
と、言うオバ様の声が。
あぁ、知ってはいたけど、意識したことはなかったなぁ。
確かにハヤテ(チワワ ♂ 5歳)は、
私がハッ!と急に思い立って、
あぁでもないこうでもない、と延々と写真を撮ってても、
さくらみたいに「キャワワン(飽きちゃったぜ、コンチクショウ)」
と騒ぎ立てることもなく、
「よし、行こう」
と、私が動き出すまで黙って、
それが当たり前のように待っててくれる。
そして、これも知ってたけど、しっかり意識してなくて、
私的には意外なことなんだけど、
ハヤテは散歩中に、↓こんな感じに、
足をビーンと突っ張って、
どんなに引っ張っても、
まったく言うことを聞かないことが多々あるんだけど、
なぜか山道とか険しい道に挑んでるときは、
私がどんな道を選ぼうとも、後ろを黙ってついてくる。
(普段は後ろを歩くのも嫌がりますのに)
そう、なぜそんなことを唐突に思い出したかというと、
フフ、この日もひとりでこっそり、プチ遭難してた。
たくさんの写真を撮ったあと、
楽なのもあって、無意識に人が歩ける道を下ってたんだけど、
「いや、このまま下り続けたら、きっと道路に出たときには、
とんでもなく離れた場所に出るに違いない」
と気づいた賢い私。
もう膝があっちゅう間にガクガクするぐらい急な道なき道を、
桜の下で『焼き鳥』を食べながら
談笑してるであろう友人たちを思いながら、
汗を流し登ってる間も、斜め後ろを黙ってハヤテはついてきてた。
そのとき、私の頭の中では、
ジャングルを探検する私と、
それにお供する『中型犬』のハヤテ、という妄想が。
やっと、上に登るための人の歩く道を見つけたよ、バディ!
あんなにあった桜がどこにもない。
ハァハァ、息を切らして登った先は、
先は・・・・、
ここは、どこなの?バディ。
どうやら、どこかの民家の裏側に、
出てきてしまったらしい。
いくら道に迷ったとはいえ、
勝手にこんなとこに入り込んだのでは迷惑だろうと、
急いで通り過ぎようとしたら、
さっきまで姿を確認せずとも、リードのゆるみかたで、
しっかりと後ろをついてきてくれたことを知ってたバディの
リードが突然、ピーンと張った。
バ、バディっ!!
枝に行く手をはばまれるチワワの図。
そうだ、妄想の中で完全に中型犬にしてたけど、
私の後ろを一生懸命についてきてくれてる愛犬ハヤテは、
チワワだった。
それでも、これからも、
チワワらしからぬ散歩道を楽しく歩いてこうぜ、バディ!
こんなチワワに出会えたことも、
また幸せだなぁ、と思った花見でした。