犬の保険のメリットデメリットを比較検討してみた

散歩中のチワワーズ

 

うちのチワワーズの保険は、さくら(チワワ ♀ 7歳 H30年現在)を迎えたお店で勧められた『共済会』のものを使ってました。
これは1年に1頭あたり、15000円程度で医療費の3割を負担してもらえるというものです。
この『共済会』のありがたいとこは、
 
①病気による通院・手術等だけではなくて、フィラリヤノミダニの薬やワクチン、去勢避妊手術等にも使える。
②会計時に3割引いた金額を支払えばよい(たいがいのペット保険は、1度全額自分で払ったあとに、保険会社に請求します)。
 

ということ。
その代わり、指定された病院以外では使うことができません。
 

2019年現在、さくらは7歳、ハヤテが6歳になったので、そろそろ保険のことを真剣に考えてみようと、勉強してみることにしました。

いくつかの保険を調べてみて、私的に気になったのは、
 

・まず、何歳まで加入できるのか。また、終身契約ができるのか。
・そして何より料金(プランの内容、限度額、限度回数など)。
・年齢により上がる料金と、保険を使用した場合、次の年の料金変化はあるのか。また、あるとしたらどの程度か。
・保障対象外となるのは、どんな病気や怪我なのか(チワワを飼ってる身としては、膝関節脱臼とかが対象外だと加入する気になれないので)。
・その保険は全国の病院で使えるかと、窓口精算か後日請求か。
・そして、その保険のデメリットは?
 

というとこでしょうか。

 

散歩中のチワワーズ2

 

1.まずは有名ところの保険-アイペット・アニコム

 
○アイペット-うちの子
 
・加入できる年齢は・・・12歳11ヶ月までで、終身契約可能。
・プランは・・・50%保障・70%保障の2つ。
・補償対象・・・手術・入院・通院。

プラン M(50%保障) L(70%保障)
年間支払い限度額 最大72.8万円 最大122.4万円
通院支払い限度額(日数) 1日12000円(年間22日まで) 1日12000円(年間22日まで)
入院支払い限度額(日数) 1日12000円(年間22日まで) 1日30000円(年間22日まで)
手術支払い限度額(回数) 1回10万円(年間2回まで) 1日15万円(年間2日まで)

 
さくら(チワワ 7歳)の見積もりは、月3780円(50%保障)・4900円(70%保障)です。

・犬種によってそれぞれ、年齢に応じて料金が決まっている。
その年に保険を使ったからといって次年度の値上がりはなく、もし1度も保険を使わなかった場合は、翌年5%オフになる。
・全国の動物病院で使えて、指定病院の場合は窓口清算ができる。
・デメリットは-これをデメリットといっていいのかわからないけど、料金が高い(感じ方はその家計それぞれだろうしね)
12歳になると50%プランでも年間91200円、70%プランだと10万円を越えてしまう。
うちは2頭だし、これだと多頭割りしてもらっても無理があるので、加入は見合わせました。

 

○アニコム-どうぶつ健保ふぁみりぃ
 
・加入できる年齢は・・・7歳11ヶ月までで、終身契約可能。
・プランは・・・50%保障・70%保障の2つ
・補償対象・・・手術・入院・通院。

プラン 50%保障 70%保障
通院支払い限度額(日数) 1日10000円(年間20日まで) 1日14000円(年間20日まで)
入院支払い限度額(日数) 1日10000円(年間20日まで) 1日14000円(年間20日まで)
手術支払い限度額(回数) 1回10万円(年間2回まで) 1日14万円(年間2日まで)

 
さくら(チワワ 7歳)の見積もりは、月3930円(50%保障)・5330円(70%保障)です。

・犬種によってそれぞれ、年齢に応じて料金が決まっている。
保険料を使用した場合、また使用しなかった場合で次年度の保険料の増減がある。
(未使用:10%引、1~5回使用:5%引、6~19回使用:増減なし、20~39回:20%増、40回以上:50%増)
・全国の動物病院で使えて、指定病院の場合は窓口清算ができる。
・デメリットは-デメリットとしては、やはり上に書いのアイペットさんと一緒で、私的には料金が高いですね・・・。
ただ、11歳までの値上がり幅は大きいのですが(さくらが11歳になると7410円)、それ以降はゆるやかになり、17歳以降は同じ保険料になります(さくらの場合だと7580円)。

 
アイペットさんもアニコムさんも、窓口で清算できることが魅力ですね。
最初は、どうせいずれ戻ってくるんだから、それほど必要じゃないかなって思ったんですが、想像してみるとやっぱり手間が減るし、手術で高額だった場合、1度は全額用意しなければいけないことを考えると、やっぱり便利だなぁと思います。

また窓口清算だけではなくて、色々便利な仕組みがあるし、保険の内容も、ほかの保険を調べていくうちに不満や不安が出てきたんですが、この2社はそういう意味でも安心だったんですよねぇ(ハァ)

 

お風呂中のさくら

 

2.それでは安さで低価格保険―げんきナンバーわんスリム・FPCフリーペット保険・PS保険・SBIいきいき少短ペット保険
 

同じような保険内容であれば、少しでも料金が安いところを思ってしまう主婦心。
ということで、犬の保険を調べてるうちに、料金が安いというので、よく見かけた「げんきナンバーわんスリム」と「FPCフリーペット保険」「PS保険」をまず検討してみました。

 
ちょっとその前にお勉強-【免責金額】
 

保険料が低めの保険を検討してるときにである言葉が、この『免責金額』。
 
『免責金額』とは、私たち飼い主が自己負担するお金のことです。

それぞれの保険会社で設定金額は違いますが、例えば3000円とした場合、病気をして病院に行って診察料が5000円だったとしたら、3000円は必ず、私たちが払うことになります。
つまり、診察料が3000円を越えないと保険は使えない、ということになってしまいます。
また、これもそれぞれの保険会社で違いますが、診察料が5000円だった場合で70%補償のプランに入ってたとしても、5000円からの70%補償ではなく、免責分の3000円を引いた、2000円分の70%補償となります。
ただデメリットだけではなく、その分、1ヶ月の保険料を低く設定していたり、1年で通院の使用限度回数をなくしていたり、とメリットもあります。
なので、どんどん頭はこんがらがってきますが、しっかり検討して、自分に合った保険を探さなくちゃですね。

 

○げんきナンバーわんスリム
 
・加入可能年齢・・・7歳11ヶ月まで
・プラン・・・50%保障・70%保障の2つ。
・補償対象・・・手術・入院・通院

プラン 50%保障 70%保障
年間支払い限度額 5000,000円 700,000円
1日あたりの限度額 なし なし
支払い回数 なし なし
1日あたりの面積金額 3,000円 3,000円

 
さくら(チワワ 7歳)の見積もりは、月2,180円(50%保障)・2,670円(70%保障)となりました。

・年齢により値上がりは、上にも書いた通り、10歳以上は料金が変わらない。
・股関節脱臼・膝関節脱臼・膝蓋骨脱臼(亜脱臼を含む)は、加入後に発症した傷病(先天性含む)であればよい。
・「げんきナンバーワンスリム」だと窓口清算はできない(「げんきナンバーワン」は1部の指定病院で窓口清算可)。

この保険のポイントは、まず保険料がお手ごろ価格なこと。
それなのに終身加入が可能で、10歳以降の保険料が上がらないこと!
(さくらの場合10歳以降は、50%保障だと2790円、70%保障だと3530円。体重で料金が異なるそうです)
犬が年齢を重ねるごとに、ものすごく保険料があがるとこもあることから考えれば、大変ありがたいです。

さらに、1日あたりの限度額や1年間の支払い回数がないこと(1年間の保障限度額はあり)。
これはほかの保険会社では、なかなか見られないですね。

1日あたりの限度額が指定されている場合は、例えば保障100%のプランに入ってたとして、全額保障してもらえるんだと思っていたら、その限度額を超えた部分は自己負担で、結局自分で払ってる金額のほうが多いじゃないか、ということも起こり得るので。
と、確かにほかの保険会社と比べると、料金もお安く、10歳以上の値上がりもないのに、最後まで加入していられる。となるととても安心なんです。

デメリットは-デメリットはやっぱり『免責金額』。
保険料をせっかく毎月払ってるのに、さらに通院のたびに3000円の自己負担はイヤだと思うか、3000円払うことを覚悟して、ほかのメリットを受け取るかですね。

 

○FPC フリーペット保険
 
ここも保険料はほかに調べたところよりもかなりお得。
・加入可能年齢は、9歳未満まで。
・プラン・・・50%保障・70%保障の2つ。
・補償対象・・・手術・入院・通院

通院支払い限度額(日数) 1日12500円(年間30日まで)
入院支払い限度額(回数) 1入院125000円(年間3入院まで)
手術支払い限度額(回数) 1回10万円(年間1回まで)

 

さくら(チワワ 7歳)の見積もりは、月2,390円(50%保障)・2,930円(70%保障)となりました。

・メリットは-FPC フリーペット保険のメリットは、なんと言っても料金のわかりやすさ。
5歳・9歳・12歳の3回しか保険料の値上がりがありません。
つまり12歳以降は同じ保険料ということ。さらに終身加入できます。

さらに入院は、入院してから退院するまでが1入院。1回の入院に対する日数の制限はありません。
それが年に3回まで可能です。

・デメリットは-デメリットは、1年間の手術費用の補償額。
1回10万円だと、ちょっと不安な金額だし、なにより1年間で1回だけ、というのも心もとないですね。
(でも、年に何度も出術というのも考えたくないことですけど)

あと、ネットで検索してるときに、高額な治療費がかかる病気になった場合、次の年の更新ができなかったというのも見かけました。
ただ、FPC保険会社のほうでも、重要事項説明書で「会社の収支状況によって、継続契約を引き受けないことがある」とうたってるので、受け入れることしかできないのですが、もし実際にさくらが病気になって更新できない場合、もう7歳なので次に入れる保険の選択数が少なくなってしまいます。

 

○PS保険
 
・加入できる年齢は・・・8歳11ヶ月まで、終身契約可能。
・プランは・・・50%保障・70%保障・100%保障の3つ
さくら(チワワ 7歳)の見積もりは、月2470円(50%保障)・3020円(70%保障)・4040(100%保障)となりました。
 

3つのどのプランでも、

年間支払い限度額 110万円(通院・入院・手術・車椅子すべて合わせて)
通院支払い限度額(日数) 1日10000円(年間20日まで)
入院支払い限度額(日数) 1日12000円(年間30日まで)
手術支払い限度額(回数) 1回10万円(年間2回まで)

 

・保険料があがるのは3年に1度。12歳以降の保険料は上がらない(チワワの場合:70%、6~8歳3110円、9~12歳3280円、12歳以降3700円)。
・保険料を使っても翌年の保険料は変わらない(年齢によるものだけ)。
・全国の動物病院で使える。
・後日請求

・メリットは-PS保険さんは、保険料の値上がりもゆるく明確だし、保険料が低く抑えられてるのに『免責金額も』も設定されてない。
なのに『膝蓋骨脱臼』も補償対象で、すごく心を動かされました。
・デメリットは-デメリットとしては手術費用の上限が10万円までなのと、同じ病気だと、通院・手術の回数等がリセットされないことです。
1年間で2回まで補償されてされいる手術ですが、同じ原因だとダメなんですよ。
これが1年間だけではなくて、生涯リセットされないんです。
病気って、同じものに罹ったり、慢性で治らないものとかが多いんじゃないかと思うんですよね。

 

○SBIいきいき少短ペット保険

 
・加入できる年齢は・・・11歳11ヶ月まで、終身契約可能。
・プランは・・・50%・70%補償スタンダード(免責なし)、50%・70%補償ライト(免責あり)の4つ。
さくら(チワワ 7歳)の見積もりは、スタンダード:月2025円(50%保障)・月2835円(70%保障)、ライト:月765円(50%保障)・月1071円(70%保障)となりました。

プラン 50%スタンダード 70%スタンダード 50%ライト 70%ライト
年間支払い限度額 50万円 70万円 50万円 70万円
支払い限度回数 無制限 無制限 無制限 無制限
1日あたりの面積金額 なし なし 5,000円 7,000円

※ライトプランの場合、治療費用が1日1万円を越えない場合、保険は使えません。
 

SBIいきいき少短ペット保険さんも保険料がとてもわかりやすいです。
3歳、6歳、9歳、12歳の時に保険料があがり、12歳以降の保険料は変わりません(さくら12歳時の例:スタンダード:月3300円(50%保障)・月4620円(70%保障)、ライト:月1150円(50%保障)・月1610円(70%保障))。

12歳以降この保険料というは、保管の保険会社と比べても、とても安い金額だと思います。
しかもネットで申し込むと10%割り引かれます。

デメリットは-デメリットとしてはライトプランのほうの『免責金額』が、補償割合が50%だと5000円、70%だと7000円なんですよねぇ。
またスタンダードプランは『膝蓋骨脱臼』が対象外なんです。

 

○楽天あんしんペット保険
 

・加入できる年齢は・・・10歳11ヶ月まで、終身契約可能。
・プランは・・・M・Lの2つ(通院・入院・手術の保険の場合。ほかに手術に特化したSプランがあります)。
さくら(チワワ 7歳)の見積もりは、Mプラン月1310円・Lプラン月3020円となりました。

プラン
補償割合 70% 70%
支払い限度回数 無制限 無制限
年間支払い限度額 70万 70万
免責金額 14000円 なし

 

申し訳ないんですが、安い保険というので目について楽天あんしんペット保険さんも調べてみたんですが、チワワと生活してる飼い主としてはデメリットが目立つ保険に感じました。
まず『免責金額』が高すぎて、ほとんどの場合自己負担になってしまうということ。
そして『免責金額』のないLプランにするとなると、ほかの保険比べて保険料は決して安くはないということです。
なので、手術に特化した(Sプラン)保険が、とても低い金額で設定されている(さくら7歳の場合:月860円)ので、手術のときのためだけ、と割り切ってかけるのもよいかとも考えましたが、1番のネックとして『膝蓋骨脱臼』等が補償対象外になっていることです。

 

きょとんハヤテ

 

3.最後に手術特化型保険-アイペットうちの子ライト・アニコムどうぶつ健保ぷち

 

うちは上に書いたように、現在共済会に加入しているので、通院はそちらを使って(だけど、30%補償なので、回数が増えると厳しいかな)、大きな金額がかかる手術だけほかの保険を使うのはどうだろう。という併用も考えて、手術だけの保険も調べてみました。

 

○アイペットうちの子ライト
 

加入できる年齢:12歳11ヶ月まで
補償割合:90%
手術1回に対しての支払い限度額:50万円
1年間の支払い限度回数:2回
保険料:さくら7歳の場合ー月2620円 12歳になると月4540円

 

○アニコムどうぶつ健保ぷち
 

加入できる年齢:7歳11ヶ月まで
補償割合:70%
入院に対する1日の限度額:14000円(年間20日まで)
手術1回に対しての支払い限度額:50万円
1年間の支払い限度回数:2回
保険料:さくら7歳の場合ー月1750円 12歳になると月2450円

「アイペットうちの子ライト」より「アニコムどうぶつ健保ぷち」のほうが補償割合に違いがあるためか、年齢による保険料の上がりが緩やかです。

ほかに手術に特化して保険料金の安いものが、いくつかありましたが、どれも「膝蓋骨脱臼(パテラ)」が対象外になっていたので見合わせました。
保険料がお手ごろだと思っても、いざ必要になったときに、「その病気・怪我は対象外」では意味がありません。
自分のワンコが罹りやすい病気を調べておいて、その病気・怪我が補償対象になっているかを、ちゃんとチェックしておく必要がありますね。

 

見上げるチワワーズ

 

と、色々な保険会社さんを検討してみた結果、うちは『げんきナンバーわんスリム』にすることにしました。
『免責金額』の3000円が痛いとこではあるけど、大きな病気に罹ったときに、この保険料でこの補償なら、というのが選んだ理由です。

たくさんの保険屋さんがある中の、ほんの1部ではありますが、少しでもみなさんの愛犬の保険選びの参考になったなら幸いです。

 

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